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全国大会出場校が決定!

 第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会愛知県代表決定戦が11月23日(木・祝)に稲沢市にある豊田合成記念体育館エントリオで開催された。第1試合女子決勝戦、愛知江南誠信高等学校(以下誠信)と人間環境大学付属岡崎高等学校(以下人環大岡崎)の戦いは2021年の再戦となった。

 第1セット、誠信はセッター吉田の2アタックを皮切りに、9-15まで湯浅、富田、バリギットジュリアのアタックで一気に突き放し、人環大岡崎が追いかける展開となる。人環大岡崎はセッター加藤の好レシーブや、はじいたボールを櫻井が何とか繋ぎ攻撃をしかけていくが、中盤に突き放した誠信がその後も谷川、湯浅がアタックを決めて先取した。
 第2セット、人環大岡崎は意地をみせ、加藤のサーブで効果的に相手を崩すと、神谷、櫻井のコート角を狙ったショットや、近いトスをブロックに当ててはじく技ありのプレーで一気に流れを掴む。15-12から3連続得点は、櫻井のサービスエースとリベロ大塚のレシーブが光っていた。コンビを使うところもみられ、人環大岡崎がセットを奪取した。
 セット間に行われた人環大岡崎ダンス部のパフォーマンスが選手たちへの後押しとなった。
 セットカウント1-1の振り出しに戻った第3セットは両者ともにサイドアウトを取り合う展開に。7-6から誠信吉田の前に落ちるサービスエースをきっかけに逆転に成功。人環大岡崎はここから突き放されないようにメンバーを入替ながら、瀬戸の少し離れた2段トスを打ち切るアタック、櫻井のサービスエースなどで猛追をみせる。誠信は谷川のアタックとブロックで12-15と抜け出すとじわじわと人環大岡崎を引き離し、富田もアタックを決め勢いを加速させる。最後は湯浅のサーブから連続得点を取った誠信がセットを取った。
 第4セット、誠信は第3セットのままの勢いでチームの特徴でもあるお祭りバレーを展開していく。ここまでの不調を取り払うかのようにバリギットジュリアが強烈なアタックを決めていく。その活躍に引っ張られるように谷川、井戸にボールを集める誠信はそのまま勢いを止めず、最後は代わって入った楠岡のアタックが決まった。
 誠信はネット際の落ちついた処理でリバウンドを取って立て直している所、しっかりとコミュニケーションを取り自分達で立て直している姿が印象的だった。一方、人環大岡崎は加藤、櫻井、大塚が粘りのレシーブを行い、相手のブロックに当てボールをはじき出すアタックを何度も見せた。今大会ストレート勝利を収めてきた誠信からセットを奪った功績を讃えたい。

 結果は3-1で2年前の雪辱を果たした誠信の勝利となった。高校総体に続き全国への切符を手に入れた誠信は、3年ぶり3回目の優勝に輝いた。

 チケット完売と満員の観客の中で行われた第2試合男子決勝戦、今大会ともにストレート勝利で決勝まで勝ち上がってきた星城高等学校(以下星城)と愛知工業大学名電高等学校(以下名電)の戦い、男女ともに2年前と同じ対戦カードとなった。吹奏楽部(ブラスバンド部)の演奏とチアリーダーの応援でまとまった一体感の名電応援団と、星城応援団による熱気のこもった声援練習が試合開始前の熱量を上げていく。

 第1セット、名電の田中、堀江がアタックをきめていくと星城は小尻、エカナヤケランカの得点で両チームともに得点を重ね様子見の状況となる。12-13から田中がノーマークとなった2段トスをしっかり叩き込むと連続でアタックを決め14-13と逆転に成功。その後も田中のサービスエースなどで引き離しにかかるが、星城セッター原のラリー中のワンハンドバックトスなど見せ場を作る。名電は終盤、田中と安田のアタックで抜け出しセットを先取した。
 第2セット、名電田中のアタックが止まらない。一方、星城も小尻が応戦する。先にセットポイントを取った名電だったが、星城の小尻、エカナヤケランカのアタックで同点に追いつき、小尻の技ありのブロックアウトで逆転に成功すると、最後は相手のミスにより星城がセットを奪取した。
 第3セット、名電田中が得点を重ねるが、それに対してサーブミスが多く波に乗り切れない星城。名電はそのまま好調を維持し、田中のアタックでセットカウントを2-1とした。
 セット間には両校のチアダンスチームによる完成度の高いダンス、演技が披露され観客を魅了していた。
 第4セット、星城はこのセットもサーブミスが先行し流れに乗り切れない。セッター原、小尻、岩月の攻撃で我慢する展開となる。一方、名電は原田にトスを集めていく。星城原のツーアタックを皮切りに抜け出しをみせると、小尻のテンポの速い攻撃を名電が止められない。最後は星城奥野がアタックを決めフルセットに持ち込んだ。
 第5セット、星城が先行する展開。ただ名電もサーブで崩されて流れが悪い中、田中、安田が踏ん張りをみせ逆転に成功しコートチェンジを迎える。山崎のブロックが冴え原田もアタックを決め星城を突き放しにかかると思われたが、メンバーチェンジで入った星城柏崎が意地のサービスエース、相手を崩す活躍をみせ、最後は相手のアタックがアウトとなり星城が逆転した。
 名電はキャプテン杉村の丁寧なサーブレシーブ、ディグ、声かけなどキャプテンとしてチームを支えている姿がとても印象的であった。エース田中が好調だっただけに悔しい敗戦となった。星城は要所で得点を重ねた小尻、岩月の活躍が大きく、本線でも2人の活躍を期待したい。

 今大会ともに失セット0で決勝まで勝ち上がってきた両チームの戦いは星城が制し、高校総体に続き全国への切符を手に入れた星城は、2年ぶり17回目の優勝に輝いた。

試合結果は下記の通り。

▪️ 女子決勝
誠信高校 3-1 人環大岡崎高校
(25−21,18-25,25-16,25−12)

誠信高等学校出場メンバー
1 富田 アンナ 3年
2 湯浅 楓 3年
3 長島 茜 3年
4 谷川 楓果 3年
5 井戸 心菜 3年
6 バリギット ジュリア 3年
7 吉田 紗奈衣 3年
8 下村 未織 2年
9 楠岡 あいら 2年
10 甲斐 玲悠華 1年
11 齋藤 朱里 1年
12 川角 夕美 1年
13 松山 碧空 3年
14 近澤 瞳 1年
監督 中村与直

▪️ 男子決勝
星城高校 3-2 愛工大名電高校
(20−25,26-24,19-25,25−20,15-11)

星城高等学校出場メンバー
1 原 亜久里 3年
3 奥野 真邦 3年
4 小尻 蓮斗 3年
5 杉山 珀斗 3年
6 エカナヤケ ランカ 3年
7 柏﨑 祐毅 1年
8 岩月 颯汰 3年
9 竹川 翔太 1年
10 松尾 祐弥 2年
11 岩田 龍樹 2年
12 坂口 櫂琉 2年
13 石田 瑛城 1年
14 辻 淳志 1年
17 木村 海斗 2年
監督 竹内裕幸

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