第2試合、第73回大会以来4大会ぶりとなる、大同大学大同高等学校(以下大同)と星城高等学校(以下星城)の対戦は、前回とは逆で大同が第1シードの決勝戦となった。
第1セットは序盤の5連続得点をものにして10-6とリードした大同が、最後まで星城の追従を許さずそのまま先取した。星城は9本のミスが痛かった。
第2セットは星城が中盤に競り合いから抜け出した。15-14から柏﨑がレフトから強打を決める、後衛に回っても前に落ちるサーブで得点、続いて内藤が相手の攻撃をブロックで仕留めた。この3連続ポイントで18-14とすると、終盤にも石田と柏﨑がブロックを決め、星城が大差でものにした。このセット、星城はミスの数を第1セットの半分以下に抑えられたのも大きかった。
第3セット、星城は第2セット途中から出場していたセッター永井をスタートから起用した。この1年生セッターが柏﨑にトスを集め、出だしから得点を量産し8-1と大量リードの展開となった。対する大同は佐藤にトスを集め、星城・柏﨑と大同・佐藤の見応えのあるエースの打ち合いとなった。大同は佐藤の二度にわたる3連続ポイントで追い上げ、17-19と2点差にまで迫ったがそこから3連続失点を喫し勝負あり。25点目は星城のリリーフサーバー坂口がサービスエースを決めた。
第4セットは星城が柏﨑の連続スパイク、永井のサービスエース、内藤の速攻で9-6と逆転し主導権を握った。しかし、10点目を決めた柏﨑が足を痛めてコート外へ退くと、大同が3連続得点で迫る。再度コートへ戻った柏﨑が連続スパイクを決め18-14とリードした星城だったが、柏﨑が決められなくなると形勢逆転し、大同が19-19と同点に追いついた。大同は22-23から新(和)が時間差のトスをノーマークで相手コートに叩きつけると、相手のミスでセットポイントを奪った。最後は二五田が前衛への緩いサーブで相手を崩し、ネット上に上がったボールを山本(龍)が強打してセットカウントをタイに戻した。
最終セットは大同・佐藤が決めれば星城・柏﨑が打ち返すという、エース同士の激しい打ち合いで始まった。8-6とリードしてコートチェンジをした星城は、やはり柏﨑にトスを集め、粘る大同を振り切った。12-10からの3点は全て柏﨑のバックアタックで、このセット7得点を挙げた2年生エースは、試合を決めたバックアタックを放った後、勝利した喜びと安堵感でコート中央にしばらくうずくまった。
フルセットまでもつれ込む白熱した戦いは、高校総体のリベンジに燃えた星城が制し、2年連続18回目の優勝に輝いた。
試合結果は下記の通り。
▪️ 男子決勝
星城高校 3-2 大同大大同高校
(21−25,25-17,25-19,23−25,15-12)
星城高等学校出場メンバー
1 岩田 龍樹 3年
2 石田 瑛城 2年
3 松尾 祐弥 3年
4 木村 海斗 3年
5 内藤 椋 2年
6 竹川 翔太 2年
7 柏﨑 祐毅 2年
8 竹内 大悟 2年
9 坂本 稀楽 2年
10 梅岡 来空 1年
11 永井 孝汰 1年
12 坂口 櫂琉 3年
13 横江 琉衣 1年
14 辻 淳志 2年
監督 竹内裕幸